ダイキンのストリーマ技術に関する
実験結果
冬の食中毒の原因となる、ノロウイルスを抑制
ストリーマ技術が生み出す活性種が、食中毒の原因となるノロウイルスに接触することで、ノロウイルスを分解・無力化することが証明されています。さらに、今回、ストリーマユニットを2台運転にすることで、抑制性能が約2倍になることが証明されました。
監修者
久和 茂 教授
博士(農学)
東京大学大学院
農学生命科学研究科
東京大学大学院
農学生命科学研究科
- ※
- 試験用ストリーマ発生装置を用いた実証結果です。実機・実使用環境によるものではありません。
ノロウイルスの抑制性能を実証
ストリーマ照射4時間後のノロウイルスの残存率は、1台運転1.3%に対して、2台運転は0.6%となり、約2倍の抑制性能が確認できました。
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- 試験用ストリーマ発生装置を用いた実証結果です。実機・実使用環境によるものではありません。
試験機関
東京大学大学院農学生命科学研究科 久和 茂 教授
試験方法
マウスノロウィルスを使用【マウスノロウィルス】①カリシウィルス科ノロウィルス属に属するウィルス(1本鎖RNAウィルス、プラスセンス、エンベロープ無し) ②ヒトノロウィルスと同じウィルス属に属する近縁ウィルスで、ヒトノロウィルスの代替として用いられることがある ③マウスマクロファージ様腫瘍細胞株RAW264細胞で増える ●本実験で用いたのはMNV-S7株(遠矢ら Genbank accession no. AB435515)で、上記のRAW264細胞(理研BRC細胞バンクより購入)で増やした。培養液にはD-MEM/Ham's F-12(フェノールレッド、HEPES、ピルビン酸ナトリウム含有)を用いた ●ウィルスカ価の定量は96wellプレートを用いたTDIDT50法で行った
冬こそ要注意! ノロウイルスによる食中毒
細菌による食中毒は、菌が増殖しやすい夏場に多くなりますが、ウイルスは低温や乾燥した環境を好むため、冬場はウイルス性の食中毒が増加します。その中でも、圧倒的に多いのがノロウイルスによる食中毒。ノロウイルスは非常に感染力が強く、一気に拡大感染してしまうケースが多いため、結果として夏場よりも発生件数や患者数が多くなります。年間の食中毒患者数を見ても、ノロウイルスがその半分以上を占めています。