ダイキンのストリーマ技術に関する
実験結果
犬・猫アレルギーの原因物質を
抑制することを実証

実験結果

ストリーマ技術には、猫のアレルギーの主な原因物質Fel d1と、犬のアレルギーの主な原因物質であるCan f1を抑制する効果があることが、第三者機関である株式会社ビオスタの実験によって実証されました。

試験の結果、ストリーマを8時間照射することで猫アレルギーの主な原因物質であるFel d1の濃度は約0.07%まで低くなりました。Fel d1が自然に減衰した場合と比較すると、99.9%以上の抑制効果があることが確認されました。

Fel d1 濃度比較 | 自然減衰とストリーマ照射(8時間)の残存率比較

自然減衰させたFel d1の濃度を100%とした場合

一方、犬アレルギーの原因物質であるCan f1は、ストリーマを8時間照射することで約0.06%まで低くなりました。Can f1が自然に減衰する濃度と比較すると99.9%以上の抑制効果があることが確認されています。

Can f1 濃度比較 | 自然減衰とストリーマ照射(8時間)の残存率比較

自然減衰させたCan f1の濃度を100%とした場合

試験機関

株式会社ビオスタ

試験方法

ネコ被毛・上皮粗抽出液であるFel d1と、イヌ被毛・上皮粗抽出液Can f1を一定濃度でペーパーフィルターに塗布。それぞれのアレルゲン付着サンプルを、無処理(自然減衰)の状態とストリーマを照射した状態でELISA法(アレルゲンが抗体と結合する力を、酵素反応を利用して検出・定量する方法)にて測定しました。試験は基点から8、16時間後の3回行い、サンプルが不活性化(アレルギーを起こす能力を失うこと)する割合を求めます。

今回の実験に使った「Fel d1」と「Can f1」とはなんなのか?

犬や猫に対するアレルギーは、体表や唾液などに含まれるアレルゲンによってもたらされます。猫や犬には複数のアレルゲンがありますが今回の実験では、猫のアレルゲンとしてFel d1、犬のアレルゲンとしてCan f1を利用しました。

現在、猫アレルゲンはFel d1からFel d8まで8種類報告されています。Fel d1は主に猫の皮脂腺でつくられ、尾の付け根や顔、首、脇などに多くみつかる物質です。猫アレルギー患者の90%以上がFel d1に対してアレルギー症状を引き起こしており、猫アレルギーの原因となる可能性がもっとも高いアレルゲンと言われています。

犬のアレルゲンもCan f1からCan f8まで複数報告されています。今回実験で利用したCan f1は犬の唾液腺やフケなどに認められる物質で、犬アレルギー患者の90%以上がアレルギー症状を引き起こす可能性が高いアレルゲンです。

(参考文献:「住まいのアレルギー対策」日本臨床環境医学会環境アレルギー分科会)


写真提供:MirasPictures / PIXTA(ピクスタ)