ストリーマ研究所 空気のマメ知識 空気清浄機がくさい!
悪臭の原因と対策・予防方法を解説

空気中には花粉、PM2.5、ハウスダストなど、汚れの原因となるものが漂っています。こうした空気の汚れ対策としては空気清浄機が有効ですが、空気をきれいにするために使用しているはずの空気清浄機から、くさいニオイが出てきて困った経験はありませんか?

空気清浄機は、お手入れが不足するとくさいニオイの発生源になってしまいます。

空気清浄機が悪臭を出さないために、ニオイの原因を知り、適切な予防と対策をおこないましょう。

今回は空気清浄機のくさいニオイの原因と対策について、詳しくご紹介していきます。

空気清浄機がくさい!悪臭の原因は?

空気清浄機が発するくさいニオイの原因はいくつか考えられます。
以下の項目で心あたりのあることはありませんか?

  • プレフィルターや加湿フィルターのお手入れは定期的にしていますか?
    お手入れをしていないと空気清浄機内部でほこりやカビが発生し、ニオイの原因となります。
  • 喫煙や焼き肉などで一気に多量のニオイが発生していませんか?
    ニオイが取り切れずに機器内部に残っている可能性があります。窓を開けた状態など風通しの良いお部屋でしばらく運転をおこなってください。
  • オゾン臭が気になりませんか?
    空気清浄方法によってはオゾン臭や次亜塩素臭がする可能性があります。

ダイキンの空気清浄機ではオゾンの発生する量は微量であり、健康に支障はありません。気になる場合は、ストリーマ出力の設定を「切」にしてください。

ニオイの発生源を調べる

まずは本体のどこからニオイが発生しているのか、ニオイの発生源を調べましょう。
以下の手順で空気清浄機の点検を行ってください。

点検の手順

安全に作業を行うために、空気清浄機の部品を取る際は電源コードを必ず抜きましょう。

① フロントパネルを外す
② フィルター類を取り外す
③ 加湿機能付きであれば、水タンク・トレーを出す

《部品からニオイがある場合》
各部品のニオイを1つずつ確認しましょう。
多くの場合は、フィルターや内部の脱臭触媒ユニットの汚れにニオイの原因がありますが、必ずしもそれだけとは限りません。

加湿機能付きのものであれば、水タンクの中に汚れやカビが発生していないか、トレーやカバーの内側に汚れが付着していないかなど、細かい部分まで確認しましょう。

《部品からニオイがない場合》
空気清浄機本体にニオイの原因が付着している可能性が高いです。この場合、風通しの良い環境下で、フィルターを外し、フロントパネルをつけた状態で半日程度運転しつづけて様子を見ましょう。
それでもニオイが解消されない場合は、メーカーに相談しましょう。

ニオイの発生源が空気清浄機でない場合もあるかも…

調理スペースや喫煙スペース、ペットの部屋など、ニオイがつきやすい場所に設置している場合、空間のニオイが空気清浄機の脱臭能力を上回ってしまい、ニオイの原因を除去しきれなくなっていることもあります。

その場合は、空気清浄機を使用しながら換気をしてお部屋の中の空気を循環させましょう。それでもニオイが取れない場合は、使用しているものよりも容量の大きい空気清浄機を設置することをおすすめします。

空気清浄機のニオイを取り除く方法

空気清浄機内部のニオイを取り除くには、特定した悪臭の原因箇所を掃除する必要があります。掃除をする際は、かならずコンセントから電源コードを外し、マニュアルにそっておこなってください。

各部品を掃除する

フィルターや水トレーの溜まったホコリや汚れを取り除きましょう。フィルターの目詰まりを取り除くと、悪臭の除去だけでなく、空気清浄機の効率的な運転にもつながります。

注意

  • 集塵フィルターや脱臭フィルターの水洗いは厳禁とされています。
  • フィルターによっては、破損を避けるため掃除機でのお手入れを推奨していない機種もあります。
    お使いの空気清浄機のマニュアルをご確認のうえ、適切なお手入れをおこなってください。

機種によってはお手入れの必要がないもの、掃除ではなく交換が必要なものもあります。
交換用の部品は、メーカーから取り寄せることができますので、各メーカーのサイトをご確認ください。

また、こちらの記事でもお手入れ方法を詳しく解説しているので、お使いの空気清浄機のマニュアルと合わせてご参考ください。
意外と簡単!空気清浄機のお手入れ

どうしてもニオイが取れない場合

経年劣化による可能性もあります。

空気清浄機は本体とフィルターの耐用年数が異なるため、経年劣化の場合は買い替えもご検討ください。

耐用年数内でマニュアルにそって掃除をしてもニオイが取れない場合、製造したメーカーに相談してください。通常のお手入れで分解できない部分の汚れは、メーカー側で清掃をおこなえる場合があります。

空気清浄機の悪臭を予防する方法

空気清浄機の悪臭を予防するためには、以下のポイントをふまえて掃除をしましょう。

こまめにフィルターを掃除する

フィルターはとても汚れやすい部分です。ホコリが溜まって目詰まりする前に、日常的なお掃除として、フィルターもこまめにお手入れしましょう。2週間に1度はフィルターの状態を確認し、掃除機をかけてください。

加湿・除湿機能のある空気清浄機は水タンクも掃除する

加湿タンクは給水のたびにお手入れするのがおすすめです。少量の水を入れて蓋を閉め、振り洗いしてください。

加湿トレー、加湿フィルター、除湿タンクは月に1度、水洗いしてください。バイオ抗体フィルター(※)などは消耗品なので、年に1度、新しいものと交換する必要があります。

バイオ抗体フィルター:ダイキン工業が大学や国立感染症研究所など7機関で共同開発したフィルター。フィルター上のバイオ抗体に触れたウイルスを抑制する機能を持ちます。

多量のニオイが出るものやニオイが強いものを使用するときは換気を併用する

焼き肉や喫煙で一気にニオイが発生するときや、芳香剤やディフューザー・化粧品などで常時ニオイがあるものを使用するときは換気を併用してご利用ください。

長期間使わないときは掃除をしておく

空気清浄機を長期間使用しないときは、しまう前に掃除をしておきましょう。内部が汚れたまま電源を切った状態で放置すると、中に吸い込まれているホコリや汚れが空気中の湿気を吸い、そこにカビや雑菌が増殖して悪臭の原因になります。

まとめ

空気をきれいにする空気清浄機がくさいニオイの原因にならないよう、日常的なお手入れが大切です。フィルターは2週間に1度、それ以外の部分は1ヶ月に1度はきれいにお手入れして、中に汚れが溜まらないようにしましょう。

機種によってフィルターの扱い方が異なるため、マニュアルをよく確認して、安全に気をつけながら作業をおこなってください。